松の内もとうに過ぎ、そろそろひな人形を出さなくてはという時期になってしまいました。
新年のご挨拶が遅くなり申し訳ありません。
寒中お見舞い申し上げます。
本年もSunlight English Clubをよろしくお願いいたします。
先日のことでしたが、昨年オーストラリアに帰られたTさんのご主人Kさんと
お会いし、(オーストラリアに発つ3日前とお忙しい中にも関わらずありがとうございました。)英語に関してのアドバイスをいただきました。
ネイティブ並みの英語力をお持ちのKさんですが、日本で生まれ育ち、オーストラリアに渡ったのは20代半ばとのことです。
母国語ではない、第二言語で労働し、家庭を築き、永住権を取得した上にお家まで建てるという、オーストラリアで立派に社会人として生きている日本人の方が、現地で揉まれながら身につけた英語に関しての哲学なので、説得力があります。
私一人ではあまりにもったいない、英語学習者にとって、ヒントがたくさん散りばめられているメッセージだと思いますので、Sunlight English Clubからのお年玉にとして、固有名詞の部分などは編集し、皆様にもシェアしたいと思います。
1、英語は勉強と思わずに、できる人の真似をする習い事と捉えたほうが気がラクだし、そのほうが近道です。実際に日本語・日本文化・日本人の価値観からの発想では、その背景の異なる英語は作文できません。ここで日本人は英語は難しい、苦手になります。英語は英語を話す国の社会・文化背景を発想ベースにして初めて出てくる言語です。言語としての英語自体は、日本語ほどは難しくありません。俳優・役者のようにストーリー全体を見て役作りをしながらセリフを覚えていく感じに似ています。ネイティブの自然な英語を真似ることで、その背景にある社会・文化・価値観が見えてきます。なので、ある程度慣れるまでは、自分の中から単語・文法を探して自分で組み立てて作文する険しい道よりも、この方法が近道です。
2、(大意を汲み取り、SECに応用が利く編集をしています。)いろいろな生活の場面で、現地人の現地の社会・文化・価値観を背景とした英語がある。そういうシーンを想像しながら、Kristenさんと話すと、Kristenさんもネイティブ同士の英語を使うようになり、その英語こそ、この上ない学習材料、学習環境です。
3、英語の発声方法は日本語と全く違います。英語は胸を開いて腹の底から大量の息吐いて、唇手前の喉・顎でキュッと狭めて勢いよく発声しないと発音できません。これは英語には子音がたくさんあって、子音はそうしないと発音できないからだと思います。一方、日本語は母音が多く、母音は大量の息を吐かなくても発声でき、口先の出口近辺の開閉によって調整できる発声方法です。日本人が日本語を話す時は、その諸背景から腰を低く、胸をはらず、畏まった姿勢で日本語を話します。この姿勢では、音声学的に言っても英語の発声、発音は不可能です。つまり、日本人・日本語発想で英語に置き換える話し方だと、英語はますます難しいものになってしまいます。
4、英語人になりきるみたいな話しになりましたが、日本人であること、日本の文化、価値観は変えたり捨てたりする必要はありません。むしろアイデンティティの根幹として大切にすべきです。ただ、英語社会の社会背景を備えた英語人というもう一つのポケット、スイッチ、役柄を追加で設けて、必要に応じて使い分けるという生き方の方が楽しいと思います。これが多様性のある生き方、より広がりのある楽しいライフスタイルになると思います。
(僕の実体験として、オーストラリア社会の縛り・しきたりと日本のそれを同時に効かせてしまって、身動きが取れなくなって、辛い生活になったことがありました。ティンを出会う前ですが、オーストラリアに3、4年住んで永住ビザが取れたにもかかわらず、向こうの生活に疲れて日本に帰って来たことがあります。それは、日本だとこうなのに、なんでオーストラリアではああなんだ、という比較視点で毎日を過ごしていた挙句、自分の居場所、行き場がなくなってしまったからでした。でも、多様性の少ない日本に帰ってすぐに目が覚めました。多様性が尊重されるオーストラリアでわざわざ縛りを作っていたのは自分だったんだなと。以来、その縛りを取りはらうと、いろんな選択肢が見えて来ました。そのなかで自分のこころがおもむくライフスタイルを築くことの大切さ、それを築きやすいのはやはり多様性が尊重される環境のほうなんだなと思いました。)
5、最後に、僭越ながら、英語の自習についてです。生の会話以外で自習をする場合は、映画よりもまずはTEDトークのようなプレゼンテーションが最適と思います。よく映画は生の自然な英語が味わえる・身につくと言われますが、英語にある程度慣れる前は、かなり苦痛と思います。その理由は、映画を見ていても映画の中の会話に自分は入ってないからです。映画の会話はすべて自分以外の人の間の会話なので、それを聞き取るためにはかなりの集中力が必要です、疲れたり、挫折しやすくなります。一方で、プレゼンテーションは、話している人が見ている人に分かりやすく伝えるために、内容を構成し、より適切な言葉を選び、顔の表情やボディーランゲージを駆使して話します。それを見ている人にダイレクトに話します。プレゼン(好きな内容を選んで)には、英語学習者にとっての学びがたくさん詰まっています。映画での学習はその後からでもいいと思います。
以上です。
私はこのメッセージを印刷して手帳に挟んでおります。
Kさん、ありがとうございました。
オーストラリアいつか遊びに行きたいです。
私の場合、家庭の事情もあり、英語はすでに息子の方がはるかにうまく、
もう私が英語を勉強するより、息子を通訳として練習させる方向で考えていましたが、
やはり自分が勉強しなくてはならないと決意を改めました。
そこで、2月の成果発表会のお知らせです。
2月10日(土曜日)10:30より
瓦町FLAG 8F 第一会議室にて行います。
参加費は一世帯500円です。
練習している英会話をネイティブに試してみてください。
参加をご希望の方は こちらにメールで参加する大人の人数と子供の人数を
教えてください。(お菓子の準備などがあり、人数を把握したいのと、何らかの事態で急遽中止になった際に連絡をするため)
お待ちしております。